
菩提寺を持たない方の火葬式のご依頼が続くことがありました。不安になってくるのです。「施主様たちは葬儀社さんから"火葬式"がどんなものか、本当にきちんと説明されているのかな?」よくわからないまま火葬式にしてしまい、現場で「え?これだけ?」と感じているのではないか、と。火葬式の前に別の場所で棺にお花を入れたりのお別れの対面を1時間半行ってから、火葬場に移動して火葬式だったりするパターンもあり、本当にちゃんと説明しているのかな?とますます思うのです。その会場費と時間があれば一日葬が出来るのでは、と思ってしまうのです。
火葬式は火葬場によって形態は変わってきます。
1.前室(半個室)で葬儀読経、その後、炉前に移動して棺を火炉に入れる
2.棺を火炉に入れて着火後、炉の扉前で葬儀読経
いずれにしても、正味5分ほどで施行するようにと、されています。
1の場合はまだご家族のみの空間な分、よいのかもしれません。2の場合、すぐ隣で別の方の炉前読経が被る場合があります。中には後からいらした僧侶の方が鳴り物(柝たく・・拍子木)をこれでもかとカンカンと強く叩いて大音量で読経し始める場合もあります。僧侶同士の闘いだと思っているのかと思うほど、そこに気遣いは感じません。そんな中(自分の場合は)、位牌開眼、臨終の大事、授戒、読経と精一杯のことをするわけです。早口と思われても仕方がありません。限られた条件の中で故人様に精一杯を尽くします。先輩からその心を教わりました。
更に不安に思ったのは、最近聞いたお話です。葬儀社さんから葬家様に火葬式の僧侶へのお布施が15万円と提示され、そのうち12.5万が葬儀社さんへの紹介料(リベート)だったという話です。内訳を知らない葬家様はたったこれだけで15万、と僧侶を恨めしく思うかもしれないですよね。ため息しか出てきません。
※ごく一部の火葬場では火葬式でも20分近く時間が取れることもあります