大悲庵のブログ

高野山真言宗大師教会

お遍路と阪神タイガース

f:id:daihian:20251110130422j:image

数年前に旅行会社の坂東三十三観音巡礼ツアーで先達をさせていただいた時のお客様(人生の先輩)と今でも交流があります。
きっかけはそのお客様がお持ちのキャリーバッグでした。白地に白で球団ロゴマークが刻まれていて、おそらくファンでないと気付かないデザイン。「タイガースファンですか」との当方の問いかけに何十年来のタイガースファンだというその方と話が盛り上がりました。

金沢在住のそのお客様はその後も各地の巡礼を続けておられます。実はこの方、以前当方が「今、四国遍路15周目なんです」というお話をした時に「お遍路って何度行ってもいいんですね!」とハッとしておられました。

先日「2周目の四国遍路のツアーに参加しています」と連絡をいただきました。すると、たまたま宿泊先が阪神タイガース高知県での秋のキャンプ地近くで「泊まったホテルが球団の宿泊ホテルでした!」と喜んでこちらの写真を頂き、選手と握手も出来たと本当に嬉しそうでした。「仏様からのご褒美ですね」などとやり取り。
もし2周目のお遍路をしていなかったら、もしこの時期でなかったら、もし別のホテルに宿泊していたら、などなど様々な御縁が重なってのハプニング発生を思い、お遍路って面白いなぁ、と改めて感じた次第です。

2025年11月静岡西山寺薬師護摩

毎月8日の静岡西山寺薬師護摩の助法でした。土曜日ということと、今回は護摩の後にコンサートがあるということで、いつもよりも多くの方に護摩に参加いただき、ありがとうございました。コンサート目当てで来寺いただいて、初めて護摩を見た方もいらっしゃったかと思います。これがきっかけとなり、興味を持っていただけたら嬉しく思います。

護摩の後のコンサートは100名以上の方がお越しになり、駐車場もいっぱい、斎場にも入りきらず襖を外して廊下まで椅子が並びました。ただ、コンサートからご参加の音楽のみ目当ての方は、おそらく当方の寺の名前も覚えていないんだろうな、と反応をみて寂しくも思いました。寺は設営や演者様へのお礼はもちろんですが、信徒様たちは私費でおしるこや関係者用弁当のお接待をしてくださるなど、見えないところでの心がありました。「なんだかわからないけど、今回は無料で聴けてラッキー」で終わってしまうと悲しい・・
f:id:daihian:20251111103610j:image

東海地区 特別伝道 枢議・参与・檀信徒研修会

f:id:daihian:20251110114648j:image

高野山真言宗の東海地区 特別伝道 研修会が7年ぶりに静岡で開催ということで静岡西山寺のご住職、檀家の皆様に同行させていただきまた。高野山真言宗座主 長谷部猊下の御授戒を受け、各寺の檀信徒代表に猊下自ら度牒をお渡しくださいました。すごいことです。
午後は浜松出身の方の落語もあり、その中で古典落語の『二番煎じ』が印象的。帰宅後、志ん朝師匠の『二番煎じ』を動画で見てみました。同じ話でも話し手によって味付けというか強調するところが違い、お話の印象が変わるんだな、と実感しました。法話もいわゆる『古典』がありますが、布教師によってお話を聞いた方の印象が様々となるであろうことは、容易に想像がつきました。f:id:daihian:20251110114657j:image

東寺でのご法話

15年以上前、四国お遍路の帰り道、京都・東寺にお参りに寄りました。「御影堂でお加持」してもらえるよ、と人から聞いて朝のお勤めに初参加、「お加持」がなにかもわからず、へぇ~これがお加持・・と思ったものです。お勤めの後、確か御影堂の向かいのお堂で法話を聞きました。その時のお話の内容が「如実知自心」であったことを今なお、はっきりと覚えています。
最近、手にした布教本に東寺で布教をしておられる先生の本があり、もしかして、と探しましたら当時の「如実知自心」のお話も掲載されていました。話の細部はうろ覚えであっても「如実知自心」のご法話インパクトは自分にとって大きかったのです。
自分は今、駐在布教をさせていただく立場になりましたけれども、15年以上自分の話を覚えていて下さる方がいらっしゃるだろうか?と自問自答し、いつでも全力で大切にお話をせねば、と改めて心に刻みました。

その時、持ち帰った資料

今年の四国遍路

今年の四国お遍路の予定を立て始めました。ちょうど京都での講習が2週つづけてあり、その間に周ろうかと企んでおります。ルートを組んでいるとあっという間に何時間も過ぎ、やはり楽しいです。去年の10月以来のお遍路となります。
四国お遍路に行ってなかったら、今自分は僧侶になっていなかったです。なぜお遍路に行こうと思ったのか、お遍路で何を感じ、何をつかんだのかは書きませんけれども、自分の原点です。お遍路に初めて行ったとき、先達さんにご案内いただいて「こんな人になりたい」と思い「公認先達」を目指しました。先達に補任されたときに「大先達」まで昇格したいと思いました。先輩僧侶には先達昇格は「欲」じゃない?とも言われたりしますが、最初に自分が立てた目標です。補任から大先達まで最短では10年。最短とはいかず当初予定よりかなり時間がかかっておりますが、だいぶ目標に近づいてきました。
今年のお遍路はどんな出会いや、どんな気づきがあるか、そんなことも楽しみです。天気が良いことをただただ祈るのみ。



慈雲流悉曇講習令和7年度第4会

高野山駐在から中1日の京都悉曇講習です。京都駅にほど近い六孫王神社の会館で毎回行われております。神社の木には猫が登り、池にはアオサギ?。急に寒くなりました。
参加が1年目の方、2年目の方、3年目の方、既に悉曇灌頂が済んでいる方、と進み具合は様々ですが、先生方が熱心にご指導くださるおかげで何の問題もありません。ぜひ新規の方が増えると嬉しいです。

f:id:daihian:20251026011700j:imagef:id:daihian:20251026011801j:image
f:id:daihian:20251026011656j:image

東寺 こうぼうさん

本日21日はお大師様の縁日です。京都の東寺にお参りに寄りまして、ちょうど弘法市(弘法さん)が開かれておりました。骨とう品や陶器など様々なお店が出店し、多くの方が訪れておりました。本日は御影堂でお参り。
f:id:daihian:20251022084514j:image
f:id:daihian:20251022084512j:image